株主優待好きなら一度は手にしたい銘柄。
間違いなく神・優待銘柄です。
すかいらーくはガストやバーミアンを展開する外食企業で2位のシェアを誇っています。
1位はすかいらーくではありません。
1位はどこなのか?
最後に株主優待に発生する会社としてのコストもざっくり計算した小ネタも用意してますので、どうぞ最後まで宜しくお願い致します。
- 比較①〜売上高と利益率〜
- 比較②〜EPSと配当金〜
- 比較③〜主な指標について〜
- 比較④〜両社の財務状況について〜
- 比較⑤〜株主優待について〜
- 比較⑤〜株価推移について〜
- 比較⑦〜売上推移について〜
- まとめの総括
- 余談:優待コスト算出してみた
比較①〜売上高と利益率〜
では、まず売上と利益率について比較して行きます。
●すかいらーくグループ
・2019年
売上高:3753億円
営業利益率:5.5%
●ゼンショーHD
・2019年
売上高:6076億円
営業利益率:3.1%
ゼンショーは外食企業でのトップを誇る流石の売上高です。
その中で、外食の収益構造で気になるのが売上原価率です。
ここに2社の大きな差がございます。
まず、すかいらーくの売上原価率を確認します。
売上原価率は30.4%です。
なお、営業利益は206億円です。
一方のゼンショーHDを見て行きましょう。
売上に対する原価率は43%です。
すかいらーくに比べて10%高いことが伺えます。
また、営業利益は188億円です。
2019年3月期で比較すると、営業利益はすかいらーくの方が高いのです。
ゼンショーの、利益率は2019年は3.0%だったのですが、今年の第二四半期決算では少し改善されております。
19年が3.4%に対し、今期は4.2%と0.8%営業利益はプラスです。
この様に今期は改善が、見られているのがゼンショーの特徴です。
続いて二つめの比較に参りましょう。
比較②〜EPSと配当金〜
二つめに、EPSいわゆる一株利益と配当金を比較していきます。
●すかいらーく・EPS:48円
・BPS:672.5円
配当金は、2019年より減配しております。
38円から19円と、半分に減っています。
・EPS:68.3円
・BPS:496.3円
配当金については、2016年より、倍増していて、20年3月期は20円の予定です。
ここ2〜3年で見ると配当については、ゼンショーの方が落ち着いていますね。
さっ、ドンドン行きましょう。
比較③〜主な指標について〜
主要な指標について比較して行きたいと思います。
2020年4月17日終値
・すかいらーくは1559円なので15万6000円前後
投資金額はすかいらーくの方が低いですね。
●時価総額
すかいらーく:3079億円
ゼンショー:3105億円
ほぼ、同規模の水準ではないでしょうか。
●PBR
すかいらーく:2.3倍
ゼンショー:3.9倍
どちらも大きく1倍を超えています。
●ROE
すかいらーく:7.1%
ゼンショー:12.6%
どちらも30%を切っています。
すかいらーく:29.3%
ゼンショー:21%
すかいらーく:1.2%
ゼンショー:1%ちょうどです。
配当性向はゼンショーが、26.4%と比較的余力があります。
さっ、そんな自己資本比率が30%割れの2社。
続いては、財務状況がどうなっているのか見て参りましょう。
比較④〜両社の財務状況について〜
ここは僕個人的に毎回、僕がいつも楽しく見ている項目ですw
総資産:4593億
現預金:189億円の現預金
およそ資産全体の4%ほどです。
これはちょっと少ないです。
積み上げた利益剰余金は732億円
●ゼンショーHD
総資産:3776億円
現預金:572億円
比率は15%とほど。
総資産がすかいらーくよりも少ないです。
しかし、キャッシュの金額や比率はゼンショーの方が高いというのが特徴です。
また、利益剰余金は344億円と、すかいらーくより少ないのもポイントです。
すかいらーくは18年から19年にかけて、比率を大きく下げて30%割れです。
ゼンショーについても18年から比率が、下がり20%を割れました。
比較⑤〜株主優待について〜
・100株〜
6月に3000円 12月に3000円
年間で、6000円分です。
通常、100株で貰える株主優待が1番お得です。
300株で100株あたり6666円
500株でちょっと下がりますが、100株あたり、6600円
最後1000株ですと100株あたり、6900円と、かなり上昇します。
還元額もエグいんですが、株数が増えるごとにメリットが増える珍しい株主優待です。
こちらも年間2回、3月と9月です。
100株で1回あたり1000円分、合計2000円分のお食事優待券が貰えます。
これはいわずもがなですが、すかいらーくの方に軍配があがりますね。
では、残りラスト2つのうちの1つ。
株価推移を比較して行きたいと思います。
比較⑤〜株価推移について〜
どちらの銘柄も同じタイミングで、2番底をつけて株価を少し戻してます。
ただ、戻しの幅はゼンショーHDの方が少し大きいです。
1月6日終値:2161円
4月17日終値:1559円
下落率は、およそ28%ほど。
●ゼンショーHD
1月6日終値:2444円
4月17日終値:2082円
下落率は14.8%
およそ15%なので、すかいらーくに比べると下げ幅は小さいです。
でが、ラスト比較をして行きます!
比較⑦〜売上推移について〜
まず、すかいらーくの3月の売上実績です。
全店で昨年比、22.2%マイナスとかなり厳しい実績です。
前年より、土曜が1日少ないことや新型コロナウィルスの感染拡大が影響しています。
ただ、すかいらーく自体の売上の調子がいまいちなんです。
一方、ゼンショーはと言いますと
これ、あくまですき家のみの実績ですが、3月は対前年比92.2%と、マイナス10%未満になんとか食い止めています。
また、増税後の売上実績も前年割れすることなくここまで進捗を伸ばしてきました。
なので、業績については、ゼンショーの方がまだ持ち堪えているというのが個人的な印象です。
まとめの総括
では、総括です。
売上、業績はゼンショー
株価の下落幅が少ないのはゼンショーという所が今回の総括です。
優待目的:すかいらーく
業績重視:ゼンショーHD
って感じですかね。
改めて、僕個人的には優待がゴリゴリ好きなんですかいらーくですw
では、今日も余談なんですが、最後に2社の株主優待にかかっているコストをざっくり計算します。
余談:優待コスト算出してみた
まず、優待の前に配当金なんですが、
すかいらーくはトータルで37億円分の配当を年間で支払っています。
株主優待については、ざっくり概算で計算します。
額面で計算するので、実際はもっと安くなりますのでご了承下さい。
・個人の株主数:37.8万人
・所有単元:133万単元
なので、これを割り算します。
計算式:133万/37.8万
すかいらーくの3単元の優待は2万円です。
そこに37.8万人をかけると75億円ほどという計算になります。
これはあくまで、僕が勝手に出してるので、正解ではないかもしれません。
続いて、ゼンショーも見て行きましょう。
ゼンショーは配当金に26億円
・株主数:13.8万人
・所有単元数:71.9万単元
これを割り算すると、
計算式:71.9万/13.8万
株式優待は500株ですと、6,000円です。
これを13.8万と、掛け合わせると8億円前後のコストとなります。
なので、業績が悪化すると、手厚過ぎる株主優待は変更を余儀なくされる可能性もございますのでご注意ください。
皆さんはどうお考えになりますでしょうか?